握手から

土曜日の朝。

きっとボクも緊張していたと思いますが、私はもっと緊張しながら、車で試合会場まで送って行きました。

到着して、車から降りていくボクにエールを贈りたくて、

『握手して!握手!』

と言ったら…

『えー、そういうのいいよ、めんどくさい…』

と言われても、尚、出した手を引っ込めないでいたら、

軽く、ぎゅって握手してくれました。

久し振りに繋いだ息子の手は、まだ苦労を知らない、柔らかくて温かくて優しい手でした。

『いってらっしゃい!頑張ってね!』

そう言うのが、精一杯でした。

試合まで二時間半位あったので、一度帰宅することにしていたのですが、帰り道、運転しながら止めどなく涙が溢れました…

今日で終わってしまうかもしれない、という寂しさや、

1年生でバスケのバの字も知らなかったボクが、2年間必死でバスケに食らいついてきたこと、

とかとか…

上手く言えないけど、いろんな思いが混ざって、ワケわからず涙が止まりませんでした。

けど、いやいや、まだ今日はこれからだから!!と頑張って泣き止み、家帰って色々支度して、気合い入れ直して、また試合会場に戻ってきました。

だいぶ早くに着いてしまい、一個前のチームの試合を見たりして気を紛らわしたりして…

段々と他のママ達も集まり始め、もうすぐ試合!という頃、ポン!と背中を叩く人が。

振り向くと、ボクと小学校一緒で中学で別々になり、お互い別の中学でバスケ頑張ってる男の子のママ友でした。

それこそ、ボクが小1の時に一緒に役員やって以来の仲!

よく試合会場で再会して、その度にお互い励ましあったなぁ…

ポンと叩かれ、振り向いて目が合った途端にお互い号泣して、抱き合いました…

『もー、始まる前からダメだぁ…(泣)』

『うん、わかるわかる(泣)』

回りの人達は、キョトンとしてましたが、私と同じような思いで感極まって泣いてるママ友が、ここにもいました…

『頑張ろうね!!』

お互いを励ましあって、別れました。

その男の子のチームは、同時刻に隣のコートで試合でした。

お互い、格上のチームとの対戦でした。

絶対勝ちたい!勝たせたい!!

きっと、みんな同じ思いでした。

いよいよ試合開始!

先制点はボクのチーム!

雰囲気も、いい感じでした!!

…と思っていたら、スタメンで出ていたボクが交代に…

あれ?あれれ?

滅多なことしない限り、ベンチに戻らないボクですが、なんでだ??と思ってたら、なんか様子がおかしい…

ん?まさか…また偏頭痛??

明らかに頭抱えちゃってるし、副顧問の女の先生に肩とか首の後ろとか揉んで貰ってるし…

えー!最後なのにぃ…( ;∀;)

ちょっとでも怪しかったら、すぐ薬飲むようにって、持たせてたはずなのになぁ…(泣)

急遽、また私の頭痛薬を飲ませるべく、子供達が居る真上のギャラリーから、ボクの後輩くんたちに『おーい!』と呼び掛け、上から薬投げてボクに渡して貰いました。

前回より軽症だったからか、無理をしたのか…薬飲んで、しばらくしたら、試合に復帰出来ました。

うーん…長くなるので、一旦この辺で。

また、続き書きます。